週刊アマゾンニュース
vol.021
【1】 ポロロッカでサーフィン
【2】 マラジョー湾でも海賊横行
【3】 骨ください
【4】 台湾商魂、アマゾンに至る
【5】 薬草論議
【6】 泥じゃ車は走らない
【1】 ポロロッカでサーフィン 14/MAR, Sto.Domingo do Capim
ポロロッカというのはアマゾン河の大逆流として世界に知られている自然現象だ。河が海と出会う地点で発生し、潮の干満と川の流れのバランスが崩れた瞬間に引き起こされるもの。主にマラジョー島北部群島付近が最大のポロロッカ発生地域として有名で、波の高さは4m、時速20kmに達すると言う。だが、ここベレンから130kmの町、サントドミンゴ・ド・カッピンでも小規模なポロロッカを見ることができる。この町ではこの数年、ミニ・ポロロッカでサーフィンをする若者たちが現れはじめていたが、今年はなんと「ポロロッカサーフィン・ブラジルチャンピオンシップ」が開催されるまでに至った。大会は3月20日から23日までの4日間に渡って開催される。ポロロッカは日常的に見られる自然現象だが、特に3月4月9月の、新月と満月の前後3日間に起こるものが最大とされている。
【2】マラジョー湾でも海賊横行 15/MAR, Belemアマゾン河中流のマナウス近郊での海賊(河賊?)の出現が話題になったばかりだが、実はアマゾン河口でも同様の事件が多発していることが分かった。トカンチンス河沿いのカメターからベレンに至る水域で、主に夜間に重火器で武装した強盗団が付近を通る船を襲うケースが増えている。サンセバスチャン・ダ・ボアビスタ市に住む船主、ジョアキン・ヌーネス氏(48)は昨年12月27日に初めて海賊と接触したときのことをこう述べている。「あれは夜9時半頃だった。それまでも海賊が良く出るって言われてるカッピン水路を通っていた時だよ。一艘のモーターボートが物凄いスピードで近づいてきてよ。その時点でピンと来てよ、案の定それから直ぐ拳銃で威嚇射撃をしてきたよ。(あーやられた)と思ったけどよ、丁度波の高い日だったから湾の真中の方へぐいっと方向を変えてよ、荒波の真中へ乗り出していったらよ、あいつら小さい船だから付いてこれなくて助かったよ。」ジョアキン氏は結局その後、2月の末に同地点付近の港で投錨中に強盗に会い、4000レアル(約2000ドル)を強奪されている。強盗が多発しているサンセバスチャン・ダ・ボアビスタには市民警察が常駐しておらず、たった8名の軍警がいるばかり。同市のシドー市長は1ヶ月前に市議会議長と管区裁判長との連盟で州知事への親書を送り、緊急に対策を講じる必要性を訴えている。
【3】骨ください 13/MAR, Manausマナウス市内のシダーデ・デ・デウス地区は所謂不法占拠から始まった貧しい地区。この地区のある街角では、毎週金曜日の朝から200人以上の列が出来る。彼らは、ある商店主がボランティアで配る牛の骨をもらうために付近から集まってくる住人だ。アルシオーネさん(16)は、1歳6ヶ月の子供を抱きながら列に並び、暗くなってからやっと一本の牛の骨にありついた。「少なくともこれで来週の金曜日まで、ご飯と豆だけの味気ない食事じゃなくなるわ」と喜びを隠さない。列に並ぶ彼らの生活は誰もがアルシオーネさんと似たり寄ったりで、厳しい現実のなかで暮らしている。骨を配っている商店主は名前を語りたがらない。「服やら何やら色々と寄付したけど、お金が無くなっちゃってね。精肉屋で骨を買うことにしたんだ。でもそのうち事情を知った肉屋の親父がただで骨をくれるようになったよ」という彼も、この地区の住人で、生活保護を受けている身だ。
【4】 台湾商魂、アマゾンに至る15/MAR , Manausマナウス市内にはブラジルの主な家電メーカーが工場を置く工業団地地区があり、特に日本・韓国系の企業が多く進出しているが、ここに新しい旋風が巻き起こりそうだ。台湾工業協会のChhai Kwo Chheng氏によると、現在決定している3社進出の
プロジェクトの他、今年末までに9社がプロジェクトを立案予定だという。台湾企業がマナウスへ進出してきたのはつい昨年のことで、例えばその中のニッシン・マヌファクチャー社はマナウスにおける服職業界のパイオニアだ。その他Rich Precision社はエアーコンプレッサー生産のために、3億ドルの投資を決めている等、積極的な動きが目立っている。
【5】薬草論議 16/MAR, Belem2日前、エバンドロシャーガス熱帯病研究所のパウロ医師によって、サカカという漢方が持つ危険性が指摘されたことに対して、ベルオペーゾ市場の薬草売り商人たちが一斉に反発している。このサカカは木の皮だが、やせ薬、コレステロールのコントロール、糖尿病治療のための漢方として広く服用されているがパウロ医師の指摘は「過度の服用は肝炎を引き起こす」というものだ。20年市場で薬草を売っているソコーホさん(34)は「サカカは他の薬草と間違えやすいのよ。サカカだって嘘ついて他の原料で薬作っている人もいるはずだわ」フロレンチーナさん(58)も薬草売りをはじめて34年のベテランだ。「サカカを服用して死んだって人は錠剤になったものを飲んだんだよ。」と言う。彼女に言わせるとサカカは人類にとって偉大な財産だという。「あたしはインディオの孫で、小さい頃から森の中で育ったんだ。周りの誰かがサカカの茶で死んだなんて話は聞いたことないね。製薬会社があたし達の商売の邪魔してんだよ」と断言する。これに対し薬剤師のアンジェラさん(26)は「サカカの過度の服用は腎臓に悪影響がある」と断言しており、当分この論争は続きそうな気配。
【6】泥じゃ車は走らない 14/MAR, Manausマナウスに住む教師、クラウジオノールさん(34)は、先週土曜日、ガソリンスタンドでアルコールの給油をした。その後200mも走らないうちに車はエンコ。エンジン内の給油ホースを調べると、なんと泥が詰まっていた。スタンドのオーナー、マリオ氏は「15年このスタンドをやっているけど、こんなことは初めて。供給元のシェルに調査をしてもらう。必要ならキチンと補償をするよ」と言い、現在スタンドは一時閉鎖している。供給元会社の重役シーロ氏は、「先週金曜日に降った大雨で、町の一部が冠水しており、そのときにタンクに水が混入した可能性がある」と述べている。