週刊アマゾンニュース

vol.023

 

【1】 金泥棒御用

【2】 誰の土地?

【3】 ベレン、この半年で30%の緑を失う

【4】 チクナ族もバイーア州へ向かう

【5】 パリンチンス、フェスタに向け準備進む

【6】 土地無し農民、土地改革院事務所を占拠

【7】 マクドナルド、とうとうマナウスにも進出



【1】 金泥棒御用 01/APR, Belem

連邦警察は昨日、昨年11月カラジャスであった金塊略奪事件の犯人一味8人を、パラー州、マラニョン州で逮捕した。それぞれが潜伏していたアパートでは同時に機関銃や拳銃等の武器が押収された。一味のリーダーとされるアジェノールのアパートでは重火器のほか41キロのコカインも押収された。コカイン密輸団の頭目アジェノールはこの強盗団のスポンサーとして車両や重火器を提供し、見返りに50万レアル(約2800万円)と金の延べ棒1本を受け取ったとされる。

↓既報分記事-----------------------------------------------
リオドーセ社の金塊盗まれる 06/NOV, MARABA
昨日昼過ぎ、アマゾン河口ベレンから南西に約300キロの鉄鋼の街、カラジャスの空港で、298キロの金塊(時価250万レアル=約1億3千万円相当)が盗まれた。この金塊は同地のVALE DO RIODOCE社の所有するもので、カラジャスからリオデジャネイロに空輸される所だった。同社はいかなるコメントも避けているが、事件の20分後に現場に急行した連邦警察によると、同社所有のヘリコプターからリオに向けた飛行機に金塊を移し替える作業中、同社が雇用している森林警備隊のユニフォームを着用した約15名からなる強盗団が急襲、金塊を強奪し、飛行機のパイロットを人質に取り、そのまま同機で約150キロ離れたサンフェリックスまで移動、そこで待ち受けていた別の飛行機に乗り換えて逃走した。強盗団は機関銃等の重火器で武装していたためリボルバーしか持っていなかった警備員達はなす術も無かったという。金塊輸送の情報は極秘に進められていたといい、連邦警察は内部の人間が絡んでいる可能性が高いと見ている。強盗団は海外へ逃亡した可能性が濃厚。


【2】誰の土地? 27/MAR, Campo Grande

先月22日、南マットグロッソ州で、インディオのテレーナ族がインディオ保護基金(FUNAI)のスポークスマン、ロジェリオ・レゼンデ氏を人質として自らの集落に拉致、FUNAI理事長との直接交渉を要求した。この要求を受け24日理事長フレデリコ氏がカンポグランジに到着、テレーナ族と交渉し問
題解決を約束、ロジェリオ氏は3日間に渡る拉致から解放された。テレーナ族は2300名で構成される部族だが、カンポグランジから70キロほどの2000ヘクタールの土地に押し込められた形になっており、もともとインディオ保護区だった周辺18000ヘクタールの土地は白人の農地として分割されてしまっている。最近これら農民達が土地の所有を合法化しようとしたため、テレーナ族がそれを阻止しようと荒っぽい交渉に踏み出たかたちだ。南マットグロッソ州のテレーナ族、グアラニー・カイオワ族等のインディオ達によれば、この地域では、白人によるインディオ保護区へ侵入占拠が頻発しており、その結果インディオ達がアルコール中毒になったりマリファナの常用といった問題に悩まされていると言う。インディオのリーダー達は、政府によるインディオ保護区近辺でのアルコールに関する厳しい規制と、連邦警察によるドラッグの摘発強化を強く要求している。

↓関連記事-----------------------------------------------
インディオ V.S. 牧場主 06/DEC, Campo Grande
南マットグロッソ州ドウラード近郊で、約400名のインディオ達が体を戦時装飾で飾り、弓矢で武装、36個所の牧場内からいかなる人間をも追い出すと宣言した。これに対し、36名の牧場主達は3000名の入植者を集結させこれに対峙させており、「インディオ達が一歩でも領地内に侵入すれば血の雨を降らせる」と宣言している。この1240ヘクタールの土地は、40年代に当時の大統領ジェトリオ・バルガスが農地改革を行って以来常に紛争の火種を抱え続けてきた。法廷闘争では95年に当時の法務大臣ネルソン・ジョビンによってインディオ勝訴の判決が下されているが、いざ明け渡しの段階で、入植者達がこれを拒否、「我々にはジェトリオ・バルガス時代に認められた権利がある」と主張して両者が対立しているもの。


【3】ベレン、この半年で30%の緑を失う 28/MAR, Belem

アマゾン河口の街ベレンでは、街路樹として植わる6000本以上のマンゴの巨木が街のシンボルとして市民に愛されているが、地理学者ジョルジ・ルイーズ博士によると、昨年11月から今までの6ヶ月間の間に約30%のマンゴの枝葉、木が失われたと言う。これは剪定で落とされた枝と、不完全な剪定に起因するマンゴの倒木による数字とのこと。普通これらの剪定は美観のため、また木の成長のバランスを保つために行われるが、昨年から行われていた作業では剪定をした部分がシリコンやパラフィンで防水処理されておらず、このままではカビや寄生虫が入り込み、3年以内に倒れる可能性があるという。ジョルジ氏は「マンゴの巨木が倒れる原因を雨だと言う人が多いが、実際は傷口から入り込んだカビや寄生虫が幹を伝って根まで到達し、腐らせている場合が殆どだ」と言う。ちなみにマンゴの寿命は約300年と言われ、ベレンのマンゴ並木の中には樹齢150年、高さ30mを越すものも少なくない。


【4】 チクナ族もバイーアへ向かう 29/MAR , Manaus

ブラジル発見の地とされるバイーア州ポルトセグーロでは、4月17日「ブラジル発見500年祭」が政府の公式行事として行われることになっているが、この行事に反対するインディオ3千名以上が会場に集結する。この集会に参加するため、アマゾナス州ソリモンイス河沿いに住むインディオ、チクナ族のグループも昨晩、バイーアへ向け集落を出発した。彼らが28日を旅立ちの日としたのは偶然ではない。12年前、対立する木材業者達による14名のインディオ虐殺が起こった命日なのだ。彼らはブラジリアを通り抗議文書を政府に提出したあとバイーアへ向かい、「1500年4月に始まり、その後500年続くブラジルの侵略」というテーマの会議が開催される予定だ。



【5】パリンチンス、フェスタに向け準備始まる 30/MAR, Parintins

今年も6月の最後の3日間行われるフォルクローレ・フェスティバル「ボイ・ブンバ」に向け、アマゾナス州政府による街のインフラ整備が始まっている。州政府は昨年から、パリンチンスを観光都市として整備するために1700万レアル(約940万ドル)の予算を割いており、道路舗装、港の整備、ボイ・ドームの整備に充てている。特にボイ・ドームに関しては、毎年フェスタの後に住民による略奪が行われており、洗面所の流し台までが盗まれてしまっている状態で、全面的な修繕が必要な状態。
また、街中がガランチード組(赤)とカプリショーゾ組(青)に分かれて競争するというフェスタであることから、街中の家3600軒も赤と青に塗り分けられるという。


【6】土地無し農民、土地改革院事務所を占拠 31/MAR, Belem

ベレンの衛星都市カスタニャールでは、2箇所の農場に450名の土地無し農民が侵入しキャンプをはっており、農地改革院による土地の買い上げ、農民への割り当てを主張している。またベレン近郊のモスケイロ島でも土地無し農民180家族が軍警による4回に渡る強制退去の後、昨日5度目の土地占有を始めた。土地を巡って戦い続けるMST(土地無し農民運動)のリーダー達は、自分達の要求が一向に受け入れられないことに業を煮やし、ベレンの農地改革院(INCRA)のベレン事務所へ侵入、責任者のダーウィン・ボーナー氏を軟禁した。夜になってMST側はダーウィン氏を解放したが、依然ブラジリアからINCRAの責任者が交渉のためベレン入りすることを要求し、INCRA事務所の占拠を続けている。



【7】マクドナルド、とうとうマナウスにも進出 31/MAR Manaus

ブラジルでマクドナルドは非常にポピュラーなハンバーガーチェーンだが、「世界の言葉」もアマゾンまでは容易に届かないようで、北ブラジルへの進出は一昨年始めてベレンに3店舗を出したのみに留まっていたが、今年とうとうマナウスにも進出することが決定した。アマゾン地域への進出の難しさ
は単に食材の搬送経路が確立しなかったことだそうで、今回、(1)サンパウロ→(陸路)ポルトベーリョ→(水路)マナウス、(2)サンパウロ→(陸路)ベレン→(水路)マナウスという2経路を使用した特別搬送システムの確立が可能になることで出店を決定した模様。ただし、食材搬送コストがかなり割高になるため、商品もブラジルのほかの都市よりも多少割高になるという。

アマゾンニュース トップへ