週刊アマゾンニュース
vol.024
【1】 アマゾンの金(きん)、誰のもの?
【2】 ブラジルの歴史は500年じゃ無い!
【3】 オレリャーナの感動をもう一度
【4】 アマゾナス州知事、日本訪問
【5】 テンベ族、土地を取り戻す
【6】 ホンダ、マナウスで農場経営に乗り出す
【7】 虫に優しい虫除け
【8】 アマゾン河でコカイン240キロ押収
【1】 アマゾンの金、誰のもの? 04/APR, Serra Peladaセーハ・ペラーダはパラー州西部にある世界最大の露天掘り金鉱床。何万人という金堀人夫(ガリンペイロ)たちが金を掘り出した後の巨大な穴は、見るものを圧倒する。
このセーハ・ペラーダからほど無い町、マラバで、来る4月17日から3日間に渡りガリンペイロ達の全国集会が開催される。「セーハペラーダの未来は金山とガリンペイロにある!」というテーマのもと集結する数万人のガリンペイロ達はマラバ市内の公園にキャンプを張る予定で、期間中の治安と衛生状態の悪化が懸念されている。このイベントでは連邦貯蓄銀行が購入したとされる、採掘残土から抽出された900キロの金代金1億レアル(5500万ドル)の補償問題を含め、ローヤリティ、労働者年金問題、採掘権等に関するディスカッションが行われる予定。
【2】ブラジルの歴史は500年じゃ無い! 05/APR, Manaus4月22日にバイーア州で予定されている「ブラジル発見500年祭」への抗議キャラバンの出発を記念して、アマゾナス州とロライマ州のインディオ役200名がマナウス市内をデモ行進した。このキャラバンに参加するDAVI KO-PENAWA氏は13のヤノマミ部族のリーダーだ。「インディオ保護区に画定されている土地にまだガリンペイロが居付いていたり、保護区に画定されるべき土地がまだ保護区になっていなかったりと問題は山積みだ。白人たちは不法占拠と死、不正行為を祝おうとしているんだ」と憤る。ロライマ州のヤノマミ族のリーダー、JOAO DAVI氏は「我々の森は白人に侵され、水は汚された。もう誰とも共存していくつもりは無い。文明がいかに役立たずなものか、我々はもう十分に見てきたんだ」と言う。バイーアでの500年祭には約2000名のインディオが集結する予定だが、これは政府が公式に500年祭を祝うことへの抗議であると同時に、数年前にマスコミが流した「2000年にはインディオはブラジルから消滅する」という予言が事実と反していることを公にアピールするためのイベントでもある。
【3】オレリャーナの感動をもう一度 03/APR, Rio Amazonas1541年、スペイン人探検家、フランシスコ・オレリャーナはヨーロッパ人として始めてアマゾン河を下った。あの夢と感動を味わえたら…という5人の外国人がエクアドルのキトを船で出発した。これは2名のイタリア人、2名のロシア人、1名のポーランド人からなるグループで、この河下りは「ディスカバリーチャンネル」がスポンサーとなり2万ドルを支援している。この冒険は録画され、8月に全世界へ向け放映される予定。
【4】 アマゾナス州知事、日本訪問 04/APR , Manaus
アマゾナス州知事、アマゾニーノ・メンデスは日本政府からの公式招待を受け、今日日本へ向け旅立った。知事は名古屋、浜松でパナソニック、ホンダ、ヤマハの工場を視察、その後東京で外務省中南米局、経団連への表敬訪問、ホンダ本社への訪問をこなした後小田原で富士フィルム訪問。また筑波で通産省バイオテクノロジー研究所、久光製薬の研究所訪問等のハードスケジュールをこなす予定。ちなみに上記企業はすべてマナウスの工業団地に工場を構えている(または進出が決定)している企業。
【5】テンベ族、土地を取り戻す 06/APR, Belem法務長官ジョゼ・カルロス氏は、テンベー族のインディオ保護区に住む非インディオ入植者150家族の立ち退き補償金として50万レアル(約28万ドル)を2ヶ月以内に拠出すると発表した。グアマ河上流のテンベー族居留区では20年前からブラジル人入植者約1100家族が侵入しており、以来インディオとの間に摩擦が絶えなかった。4ヶ月前に連邦政府は入植者140家族の立ち退きに54万レアルの補償金を拠出しており、連邦下院議員ゼナルド氏は「これでインディオ保護区内での不法占拠問題の2/3は解決したようなものだ」と喜びを隠さない。ちなみに入植者たちは別に画定された入植地へ順次移動することになる。
【6】ホンダ、マナウスで農場経営に乗り出す 06/APR, Manausブラジルで最大のシェアを誇る「モトホンダ(ホンダ二輪)」は熱帯果樹農場の経営に乗り出し、この事業に170万ドルを投資することを決めた。農場で生産される予定のパイナップル、パパイヤ、野菜、魚等はまず社内の消費用として供され、余剰産物はマナウス市内のスーパー等に出回る予定。
【7】虫に優しい虫除け 06/APR, Belem傷口をふさぐ特効薬としてアマゾンでは古くから使用されている漢方、アンジュローバ。このアンジュローバのエキスを混入した蝋燭(ろうそく)が虫除け効果があるということで脚光を浴びている。デング熱や黄熱病を媒介する蚊を防ぐ作用があるのだが、ただしこの蝋燭、蚊を殺したり、遠ざける作用は無く、蚊の食欲を85%まで減退させる効用を持つ。毒性はゼロで人体にも全く害が無いことも証明済み。値段も安いために低所得者の手にも届きやすく、関係者は黄熱病やデング熱撲滅の秘密兵器になり得ると期待している。
【8】アマゾン河でコカイン250キロ押収 08/APR, Manaus連邦警察は昨日、ソリモンイス河のマナウスから25キロ地点で240キロのコカインを積んだ船を拿捕、乗っていた4名のブラジル人を逮捕した。240キロは今年に入ってからの最大量。これはペルーとの国境のタバチンガから運ばれてきたものだが、犯人達は輸送先等に関して口を割っていない。これで今年に入ってからのコカイン押収量は586キロに達した。密輸取締を強化する連邦警察に対し、麻薬組織も麻薬輸送に関して様々な策を講じ始めており、警察の調査によるとインディオのチクナ族を使っての密輸も始まっているという。インディオ達はジャングル内の彼らしか知らない森の道を通り、徒歩でコカインを運んでいるといわれている。