週刊アマゾンニュース

vol.038

 

【1】 アマゾンで一番怖い魚

【2】 アマゾンのワニを考えるワークショップ

【3】 ナザレ大祭

【4】 インディオのオリンピック

 


【1】  アマゾンで一番怖い魚 09/OCT, Manaus

アマゾンではピラニアよりも凶暴と恐れられる魚「カンジルー」。アメリカのテレビ番組「ナチュラル・ヒストリー」は今回マナウス近郊でこの魚に関する取材を行い昨日帰国した。番組は来年6月にオンエアーの予定。このカンジルー、魚の血や粘膜を常食にしており、相手が人間だと穴を見つけてからだの中に入り込んでくると言われる恐ろしい魚。だが例によって誇張された法螺話が多い。

今回の取材対象にもなったマナウスの泌尿器科の医者サマジ氏も実際に患者を目の前にするまでは、カンジルーの恐ろしさについては半信半疑だった。「カンジルーが尿道に入り込んだ」という突然の電話を受けたときは冗談としか思えなかったという。運ばれてきた患者はマナウスから170キロ離れたイタコアチアラという街の木材業者。それまで治療にあたっていた医者にはお手上げで、尿道にカンジルーが入ったまま3日間小便が出来ず、膀胱がはれ上がった状態だった。CTスキャンで確認すると、カンジルーの体長は約12センチで、前立腺付近まで到達しており、放っておけば生命の危険があったという。このサマジ医師、実はスペインで博士課程を取りハーバードへの留学経験もある名医。外科手術によりカンジルーのひれを切除、見事カンジルを引っ張りだした。ところでこの患者、カンジルーに襲われたのは川の中で小便をしていたときだった。専門家によると、カンジルーは尿素を出す大型の魚の鰓(エラ)の裏に潜んでいることが多く、今回の事件ではカンジルーが尿素を察知、勘違いして尿道に飛びついた可能性が高いと見られている。

 

【2】 アマゾンのワニを考えるワークショップ 09/OCT, Manaus

アマゾナス州環境保護院は10月17日から20日までマナウス市内のホテルでワニの保護、監視に関するワークショップを行う。ベネズエラ、アルゼンチン、イギリス、アメリカから研究者が参加する予定。近年州内ではワニが飛躍的に増加しており、生息地付近では住民がワニに襲われるケースが頻発、中には死亡事故も報告されている。アマゾンに棲むワニはカイマン種と呼ばれ、オーストララリアのクロコダイル種に比べ臆病で自ら人間を襲うことは殆ど無いとされているだけに、昨今の状況は異常といえる。他方、州のある限られた地域ではワニが不法に乱獲されている。ワニが増え、捕獲しやすくなっていること、また他州や他国でワニを原料とした製品の需要が高まっていることなどが原因として考えられる。今回のワークショップはこれらの問題に対する解決法に関し意見交換を図り、環境政策に反映させるのが目的。

 

【3】 ナザレ大祭 09/OCT, Belem

ブラジル3大祭りに数えられるナザレ大祭。メーンの聖体行列は予定通り10月8日午前7時より行われたが、通常6時間ほどで終了する行列が9時間かかり、脱水症状などで救急処置を受けた患者が前年の70%増の1200人以上出るなど、参加者にはかなりハードな巡礼となった。因みにこれほど時間がかかった巡礼行列は過去200年以上の歴史上例が無いという。

当日ベレンは約170万人の人出。奇跡を願う、または奇跡を起こしてくれたナザレに感謝する巡礼者たちで溢れる街は40度の熱気でむせ返った。巡礼者の間でも、神輿の周りを囲んだ約460メートルのロープに捉まり、裸足で4キロを歩ききることにこだわりを見せる若い男達は脱水症状でふらふらになるが、それでもロープは離さない。(ロープを掴んだまま歩ききるとより霊験あらたかと言われる)今年の行列では「ロープ1mあたりに男10人が捉まっていた」という数字が出ている。40度の熱気の中を9時間裸足で群集のなかで押しつ押されつ・・・、信仰のみが為せる業。

 

【4】 インディオのオリンピック 13/OCT, Maraba

10月15日から21日まで、パラー州南東部の街マラバーでインディオ部族対抗体育大会が開催される。もともとはテレーナ族酋長とあのサッカーの王様ペレのイニシアチブによって始められた大会で、今回で3回目を数える。15日午後5時から予定されている開会式にはアウミール・ガブリエル パラー州知事、グレニオ・ダ・コスタ インディオ保護基金総裁の出席が予定されているほか、国内外のテレビ局が取材に訪れる予定。

今回の大会にはブラジル国内全206部族中31部族631名のインディオ達が参加。丸太担ぎ競争、弓、吹き矢、槍、格闘技、陸上、カヌー、水泳等の伝統的競技の他、インディオの間でも徐々にメジャーになってきているフットボール(サッカー)等も行われる。競技の大半が行われるトカンチンス河のツクナレービーチ付近には代表団の宿泊施設となる21のバンガローとレストラン、2500名収容の観客席が設置された。因みに大会期間中は付近でのアルコールの売買は禁止。シロイヒト(非インディオ人)もアルコール類を持ち込んだり飲んだりは禁止される。違反者は逮捕。また、次回第4回大会は2004年ギリシャのアテネで行われることが決定されている。

 

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