週刊アマゾンニュース
vol.040
【1】 インディオ団体にも女性役員
【2】 期待を担うバイオテクノロジーセンター
【3】 二酸化炭素はカネになる?
【4】 合法的に(?)木を切るインディオ
【1】 インディオ団体にも女性役員 Sao G.Cachoeira 27oct
先週木曜日、サンガブリエル・ダ・カショエイラ(マナウスから約860キロ)市で「ネグロ河流域インディオ団体連合」役員の改選選挙が行われた。この団体は1987年に結成された、土地・教育・健康・文化に関するインディオの人権認知を目的にする非営利団体で、ネグロ河流域の22部族を統括している。ネグロ河流域には約1000万ヘクタールに渡るインディオ保護区があり、アマゾン地区で最大のインディオ保護区地帯となっているが、その広さ故に不法侵入等のトラブルが頻発しており、連合側は軍隊に警備の強化を要請する一方で、同地に駐在する兵士に関してはインディオ女性への性的虐待を避けるため、既婚者のみの派遣に特定するよう提案もしている。因みに今回の選挙では同連合発足14年目にして初めて女性の役員が誕生している。
【2】 期待を担うバイオテクノロジーセンター Manaus, 23oct
約1000万レアル(=約500万ドル)をかけたプロジェクト、「アマゾンバイオテクノロジーセンター」は今や連邦政府、州政府が大きな期待をかける目玉プロジェクトだ。マナウスに建設されているセンター施設は来年6月に竣工予定で、センター内にはバイオテクノロジー研究所の他に、研究者の宿泊施設、企業インキュベーションセクション等が設置される。また国内外の民間・公機関との提携が予定されており、既に約80の内外の研究機関がプロジェクト参加への意思表明をしている。プロジェクト運営機関決定に関しては、当初運営機関として有力と目されていたバイオアマゾニア社(民間企業の出資による社会機構)が、この6月にスイスのノバルチス社との協定を結び、アマゾン生物資源の特許問題を含めた論争 の的となっていることから、現在白紙に戻された状態。ブラジルでは96年度、薬品化粧品市場は実に180億ドルの売上を記録しており、そのうちの25%が天然素材を原料にしていると言われている。
【3】 二酸化炭素はカネになる? 24oct
それ自体は価値を持たず、勿論証券取引所で取り引きもされていないある商品が、近い将来に大きなネゴに化けるかもしれない。「大気中に放出されなかった二酸化炭素」、これがこの先5年以内に年間世界で850億ドルを動かすネゴシエーションのネタになるかもしれないというのだ。「アマゾンのジャングルが炭素を吸収することは地球温暖化のコントロールに大きく貢献しており、二酸化炭素を排出している先進国はアマゾンのジャングルによって吸収された二酸化炭素の量に応じた支払をするべき」という考えがその根拠。アマゾン環境調査院のコーディネーター、アナ・クリスチーナ女史は、「二酸化炭素が大気中に放出されることを望んでいる人なんて居ない。であれば、アマゾンのジャングルによってその二酸化炭素の放出低減に大きく貢献しているブラジルは、その経済的な埋め合わせをしてもらうのは当然なのでは無いか」と言う。さて先進国の言い分は?
【4】 合法的に(?)木を切るインディオ Sul do Para 25oct
パラー州南部のインディオ、シクリン・ド・カテテ族の進める森林管理プランに乗っ取って伐採された木材が昨日、出荷された。このセレモニーには連邦法務大臣ジョゼ・グレゴリ、環境大臣ジョゼ・サルネイ、IBAMA長官マリリア・マヘッコ、FUNAI総裁グレニオ・アルバレスらが参加した。これは95年にインディオ自身によって創立されたシクリン・カテテ族保護協会と環境社会院が、官民様々な機関・企業からの支援を得て立てられた森林管理プランの結果を示すもので、インディオが行う合法的木材開発としては初めての例。同地は約44万haのインディオ保護区。約700名のインディオが暮らす。70年代に敷地内の各町をつなぐ道路が敷設された時から森林伐採が進み、80年代には木材業者や牧畜業者が不正に入り込み開発を進めた。こうした状況を受け、95年にシクリン・カテテ保護協会が設立され、民間企業の経済援助も受け今回のプランを進めていた。