週刊アマゾンニュース

vol.042

 

【1】 インディオの悲しい現実

【2】 暴風雨、マナウスを襲う

【3】 アワエテ族に伝染病蔓延

【4】 のんびり船旅

 

 

【1】 インディオの悲しい現実 08NOV, Fronteira c/Colombia

約1600キロに渡るコロンビアとの国境に近いブラジル領には約7万人のインディオが住む。ハクジンの入植当時から西洋文明と接触してきた種族が殆どで、未だに頑なに接触を拒んでいる種族は少数派だ。この地には早くから教会、麻薬売人、軍隊らが侵入しており、それがインディオ達の生活に大きな影響を与えてきた。彼らはハクジンの持ち込む価値観と、自らのそれの間で葛藤する。長老達が先祖の霊と話をするために催眠作用のある煙を吸いトランス状態に入る横では、若いインディオ達がテレビを見るためのパラボラアンテナを設置している、などという風景は特別なものでは無い。タバチンガ近くのコロンビア国境沿い近くに住むチクナ族の間では自殺が続出しており、昨年の5月から今日までに11名が首吊り、服毒等で自ら命を絶っている。その全員が未成年者で、なかには9歳の少女もいる。FUNAIの代表によれば、ペルーとブラジルの国境沿いに住むマイオルナ族はコカインの運び屋として活動しており、密売人から与えられた無線を手に、コカインを背負い、警察の追求を逃れながら道無き道を密売の中継地点であるマナウスまで進む。教会は教えを押し付け食事を与えて彼らをスポイルし、外国人技術者は彼らから知識を盗み、ガリンペイロ(金掘人夫)は彼らに酒の味を教え女性に乱暴を働き、軍隊は彼らの保護区を我が物顔に歩き回る。このような状態にも関わらず、コロンビア国境付近のインディオ人口は増加している。彼らは自らのアイデンティティーの喪失と引き換えに軍隊や教会、麻薬密売人が提供する経済的安楽を手に入れるのである。

 

【2】 暴風雨、マナウスを襲う 16NOV, Manaus

マナウスは昨日午後、集中的な暴風雨に見舞われた。風速は瞬間最大20mを超え、マナウス国際空港の滑走路は12時半から17時まで閉鎖された。地震や台風等の天災の無いと言われるアマゾンでは珍しい現象。この暴風雨では、多くの家屋が屋根を飛ばされる、小川が氾濫して床上浸水する、港に繋留してあった船が沈没する等多くの被害が出ている。所有していた船が全壊したルイス・フォンセッカ氏は損害額を30万レアル(1500万円)と試算する。「全てが余りにも急なことで、乗組員を下ろすので精一杯だった。保険にも入っていないし、これからどうしていいか分からない」と頭を抱える。

 

【3】 アワエテ族に伝染病蔓延 18NOV, Altamira

パラー州南東部アルタミラに住むアワエテ族の間に水痘が蔓延している。昨日ベレンの病院で、水痘の末期症状である重度の肺炎を併発した40歳の患者が死亡、7人目の犠牲者となった。ハクジン(非インディオ)が持ち込んだこの伝染病はイピシューナ部落に住む268名のアワエテ族インディオの実に95%に蔓延しており、インディオ保護基金(FUNAI)アルタミラ支所長ベニグノ氏は国立保健院の対応のまずさ、遅さを非難、「彼らは4人目の死亡者が出るまで事態を楽観視することを辞めなかった。また予防接種を幼少時に済ませるハクジンと同じようにインディオを扱うのも間違いだ」と憤慨している。現在アルタミラ市周辺のインディオ1500名への予防接種が進められている。

 

【4】 のんびり船旅 16NOV

ベレン・マナウス間の船旅。1700キロという距離もさることながら、下りに4日、上りに5日かかるというノンビリさに驚く外国人は多い。だがアマゾン河の航行でスピードを出せない理由は「熱帯特有の怠惰さ」ということ(だけ)では決して無い。最も大きな理由は以下の3つ。

1. 乾季は特に水位が浅くなり、川底の浅瀬や岩に座礁衝突しやすくなる

2. 常に流れている流木への衝突を避ける

3. 狭い水路の高速移動は、水際または水上家屋に住む人々の生活に支障をきたす(船に引き起こされる波で水際の土壌が崩れたり水上家屋が揺れたりする)

1年のうちで最も水位が低くなる今の時期、港湾管理局は船のオーナーへの注意喚起キャンペーンに力を入れている。ちなみに船乗りの間で最も危険と言われる河はマデイラ河(マナウスから南へ約900キロのポルトベーリョ北を流れる)と言われている。

 

 

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