週刊アマゾンニュース
vol.044
【1】 ハイジャック
【2】 ソリモンエスで船沈没
【3】 潰えた夢
【1】 ハイジャック 30/NOV, Itapiranga
昨日午前、イタピランガ(マナウスから220キロ)からマナウスまでのチャーターを依頼されたセスナ機がハイジャックされたが、犯人は副操縦士ともみ合う際、拳銃で腹部等を撃たれたのち取り押さえられた。操縦士・副操縦士はともに無事、犯人二人(うち一人はコロンビア人)は病院に収容された。操縦士ら二人は、現れた乗客が依頼内容と異なる二人の男性だった(依頼では病気の母子だった)ことに不審を抱き身体検査をしたうえで二人を離して搭乗させるなどしたが、一人が隠し持っていた包丁を取り出し操縦士を脅しハイジャックを試みたため、副操縦士が抵抗。もみ合いの末持っていた拳銃で犯人の腹部等を撃った。ハイジャックの動機はまだ明らかになっていないが、麻薬輸送に使うためにセスナ機を強奪するためだったと見られている。今回乗っ取られた機体は麻薬密輸組織に人気のある機種(?)で、3ヶ月前にも同機種がサンガブリエルで強奪未遂に遭っている。
【2】 ソリモンエスで船沈没 27/NOV, Manaus
昨日の夜中、ソリモンエス河のマナウスから約25キロ地点で木造船「プリンセーザ・アマンダ」号が沈没、乗員約80名のうち20名が死亡した。プ号はマナウスを夜11時に出港、その4時間後に沈没。船には定員を超える乗客、また船底には多量のビール等の積荷を積んでいた。付近に住むアマンジオ・ゴメスさんは乗客の叫び声で起こされ、息子らと2隻のモーターボートで救出に向かい、45名を無事救出した。中には咄嗟の機転で発砲スチロールの箱に入れられ河を浮遊していた8ヶ月の赤ちゃんもいたと言う。同船は出港の2時間前に港湾管理局から定員オーバーの疑いで出頭命令を受けていたが、許可を受けないまま出港したと見られる。また乗客の「監査官が賄賂を受け取って定員オーバーを見逃した」との証言もあるが、港湾管理局は否定している。沈没に至った直接の原因はまだ明らかになっていないが、浅瀬に乗り上げた可能性もある。
【3】 潰えた夢 27/NOV, Serra Pelada
首都ブラジリアでは依然として2000人以上のガリンペイロ(金掘り人夫)達が集結し、採掘権その他の権利を巡って政府やVALE DO RIO DOCE社との交渉を続けているが、その一方でセーハペラーダ(世界最大の金鉱)に残っている約4500人の元金掘り人夫たちの見る夢は最早「金」でも「政府との交渉の成功」でも無い。セーハペラーダ住民協会のアレシャンドレ氏(46才、ピアウイ州出身)は「住民の大半は50歳以上。今やこのセーハペラーダで流通するお金は彼らの年金だけ。さびれたもんです。誰もが疲れていて、ここを出ることしか考えていない」と言う。セーハペラーダの古株の住人の一人オリンピオ氏(82才、ゴイアス州出身)は故郷の全てを売り払い、金の夢を追ってこの地に来た。「ここ以外の土地ならどこでもいい。早くここを出たい」と言う彼の二人の息子は自殺してこの世にはいない。彼らの夢は「この最悪の地を抜け出すこと」となってしまった。