週刊アマゾンニュース

vol.051

 

 

【1】 マナウス水上家屋撤去か?


【2】 永遠のテーマ「開発」か「保全」か

 




【1】  マナウス水上家屋撤去か 18/jan, Manaus

マナウス市役所は、市中心部の河沿いに浮かぶ約80軒の水上家屋を、事前通達無しに撤去することを決定した。この決定は、これ以上水上生活者を増やさないため、また既に居住する住民がパニックに陥らないようにとの配慮だというが、この決定の報を聞いた住民達は動揺を隠せない。ジョゼ・ラモス(32)は6児の父。最近水上家屋を知り合いから購入したばかり。荷役として働くが故に市場に近いこの場所を選んだ。「生活を良くするためにここから出て行くなら分かるけど、今ここを出て行けば路頭に迷うだけさ。市役所の狙いが何なのか理解できない」と憤る。市役所はこの決定にあたり、現地を実地調査し「生活環境は劣悪で、居住者の健康を害する恐れがあり、またドラッグ密売や売春の温床になる恐れがある」との判断を下している。マナウスに水上生活地区が出来たのは1960年代前半、マナウスが自由貿易港に指定され農村部から食を求めて国内移民が押し寄せ、約三千軒の水上家屋が建てられたことに始まる。その後間もなく時の州知事による住宅地建設プロジェクトが始まり、水上家屋地区は解体されていた。

 

【2】   永遠のテーマ「開発」「保全」

アマゾン研究院(INPA)とスミソニアン研究所による「森林における生物学的調査プロジェクト」の調査結果が先週金曜日発行の科学誌「サイエンス」に掲載された。調査結果によれば、ブラジル政府が進めている国土開発プロジェクト「ブラジル前進プロジェクト(AVANCA BRASIL)」は、アマゾン地域の自然資源に大きな打撃を与える可能性があり、もしプロジェクトが予定通り実行される場合、今後20年の間に敷設される道路、鉄道、水路建設の影響によりアマゾン地区の森林が最大42%、最低でも28%が荒廃地となる可能性があるという。また今回の調査対象にはアマゾン地域の18%を占めるインディオ保護区も含まれていたが、自然を敬う意識の高いウアイミリーアトロアリ族のようなインディオばかりではなく、金銭と引き換えに自らの森林を売りさばく部族もあり、インディオ保護区の森林が護られていると考えるのは早計だとの考えを示している。

 

 

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