週刊アマゾンニュース

vol.052

 

【1】 マナウス水上家屋撤去騒動その後

【2】 ジェノマ・プロジェクト始動

 

 

【1】  マナウス水上家屋撤去騒動その後 30jan, Manaus

マナウス市役所が先週「マナウス港付近の水上家屋の撤去」を発表したが、住民の一部は当局に我が家を壊されるのを恐れ、約20軒の水上家屋が約10キロ離れた対岸の町、イランドゥーバ市へ家のまま「引っ越し」た。住民はマナウス港付近で生活の糧を得ていた人ばかりだが、ネグロ河を渡って以前の職場へ通うのは事実上不可能、住民は新たな壁に直面している。逆境はそれだけに留まらない。引越し先のイランドゥーバ市も入居者達を「不法侵入者」と断定、強制退去させる方針だ。イランドゥーバ市はマナウスを訪れる観光客の大半が訪れるいわば観光地で、以前にも目立つ場所に住んでいた水上家屋を撤去した前例があるが、そのときは代替家屋を市役所が用意した。イランドゥーバ市長のムニース氏は「マナウスの問題を我々に押し付けられた。我々でさえ出来たことがマナウス市に出来ない訳は無い。マナウス市は彼らに代替地を用意すべきだ」と憤っている。因みにマナウス港に居残った水上家屋の強制撤去は2月2日から始まり、この住民についてはマナウス郊外に代替地が用意されている。

 

【2】   ジェノマ・プロジェクト始動 28jan, Manaus

科学技術振興国家評議会が800万レアル(約4億7千万円)を融資するブラジル・ジェノーマ・プロジェクトが2月から始まる。このプロジェクトにはブラジル全国25の研究機関が参加するが、アマゾナス州からはアマゾナス連邦大学、INPA(国立アマゾン研究院)が選ばれている。アマゾナス連邦大のコーディネーター、スパルタコ教授の専門は遺伝工学。「このプロジェクトはアマゾナス州のバイオテクノロジーの発展の基礎になるよ」と興奮を隠せない。アマゾナス州にとっての研究の目玉は、ネグロ河の水中に豊富に存在するバクテリア(Chromobacterium violaceum)の研究となりそう。このバクテリアは抗生物質や、腐敗可能プラスチックの原料となる可能性があるという。ちなみにこのバクテリアの自然環境のなかでの役割についてはまだ何も知られていない。

 

 

アマゾンニュース トップへ