【3】ヤノマミ族、35年前に採られた血液サンプルの返還を要求
(Instituto Socioambiental 4月5日)
米国コーネル大学で科学研究調査における倫理と原住民の遺伝子保護権について論議するセミナー、「アマゾニアの悲劇~ヤノマミ族の声、学界論争と研究調査における倫理」が開催される。同セミナーにはアマゾナス州およびベネズエラ出身のヤノマミ族代表とヤノマミ族支援委員会会長が参加し、このなかで1967年に科学研究者が原住民から採取した血液サンプルの返還を要求する。
米国の学界では2000年に英国ジャーナリスト、パトリック・ティーニーが「エル・ドラードの闇」を出版して以来、これらテーマの論議に注目が集まっていた。著書はアマゾニア州での11年間にわたる研究調査を基に、遺伝子学者ジェームス・ニールと人類学者ナポレオン・チャグノンが1967年から68年にかけてベネズエラとブラジルのヤノマミ族集落で、物品との交換に血液の採取をおこなったと主張している。
ヤノマミ族支援委員会の資料によると、同セミナーで論議されるのは人間を対象とした研究調査における倫理基準を定めたニュルンベルク・コードの違反行為、そして血液サンプルが再加工され、原住民の同意なしに他の研究に利用されているという点についてである。委員会はペンシルバニア州立大学とミシガン大学の人類文学部が血液サンプルを保管していることをすでに突き止めている。
これに関して、ブラジル副法務長官はミシガン大学とペンシルバニア州立大学の2研究員宛てに血液サンプルの存在について問う質問書を送付した。ブラジルでは、国立保健院の国立研究倫理評議会が特定のテーマや原住民民族を対象とする、外国人が加わる、または生物資源を海外へ持ち出す研究に対して請願書の提出を義務付けている。また、原住民保護地区にて研究を行う国内および海外研究者はFUNAI(国立インディオ財団)に申請書を提出しなければならない。 |