【3】環境保護活動家、ガスパイプライン建設によるアマゾン森林破壊を警告
(A
Critica 2月16日;
O Estado de S. Paulo
2月15日)
ブラジルのペトロブラス社は、隣国ボリビアのウクルからポートベーリョに天然ガスを送るパイプラインの建設を計画しているが、この事業が自然環境、原住民コミュニティーに及ぼす悪影響への懸念から環境保護活動家の間で反対の声が上がっている。全長538kmにおよぶパイプラインの80%はアマゾナス州を通過し、一日に230万立方メートルの天然ガスを運搬できる。天然ガスはポートベーリョ発電所で現在使われているディーゼル油に代わる燃料として供給される。
昨日マナウスでおこなわれた、NGO「地球の友」主催の公聴会に約50人が出席し、ペトロブラス社によってなされた環境インパクト調査について討議した。この公聴会に河川沿いコミュニティーを代表して参加したネルソン・リマさんは事業の中心となるラブレア地区に住んでいるが、「河川沿いに住む人々になんらかのも利益を与えない事業には賛成できない。私たちはガスによって発電されたエネルギーによって利益を得ることはなく、(前例の)コアリ地区の人々のように事業が自然環境に与える悪影響によって苦しめられるだけだ」と述べた。
同NGOの責任者、スメラルジさんは、パイプライン建設はアマゾナス州とロライマ州の境界地区を植民地化する恐れがあると述べ、自然環境への悪影響を最小化するために、ボリビアからクイアバ〜ポートベーリョ間の道路沿いにパイプラインを建設するか、もしくはウクルから水路でガスを運ぶ選択肢を提案した。また、同NGOをはじめとする環境保護活動家はペトロブラス社による環境インパクト調査は、事業が環境や社会に及ぼす影響への対策について言及していないと指摘した。
一方、ペトロブラス社サントス代表は、パイプラインの建設は自然環境に深刻な影響を与えず、また、事業対象地区が植民地化される可能性は大変低いと反論した。同社によると、建設工事によってパイプライン沿いに20メートル幅の森林が伐採されるが、伐採された木材は保管され、建設工事完了の後に地域で有機肥料として利用される。同代表は「この方法により1998年に完成されたウクル〜コアリ間ガスパイプラインのケースでは、人が占拠しなかった場合、森林は10ヶ月で再生した。ウルク〜ポートベーリョ間で、唯一の手段は森林である」と主張した。
これに対しNGO側は、「森林の奥深くに位置するコアリ地区と、人口や農業による大きな圧力を抱えるポーロベーリョを比較することはできない」と述べた。 |