ベレン発! 週刊アマゾンニュース

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                   Vol.102 
発行日:2003年10月28日 
今週のニュースは...

【1】『フクチャンのアマゾンニュース解説』第2弾
【2】<浩さんのアマゾン・スケッチ>第2段
【3】ベレン日記

【1】『フクチャンのアマゾンニュース解説』第2弾 

アマゾンの地域性と森林保護について

 アマゾンの保護の必要性、重要性というのは誰も疑うことのないことと考えられるようになってきて、しばらくたつが、実際に保護すべき森林がどこにあって、どのように管理すべきかについて明確になっているとはいえない。アマゾン森林保護に興味を持つ人の中でも、全体としてどこにどのような森林が存在しているかを意識している人は、少ないように思われる。そもそも、何をもってしてアマゾンと呼ぶのか?アマゾン熱帯林と呼ばれる地域がどこをしめすのかについても、議論が起こることもある。

 ブラジルでは法律においてアマゾン地域が指定され、その中は全体が保護地域としてその利用権が制限をうけてきた。この法定アマゾン地域の面積は、約五百万平方km、日本の国土の13倍以上である。つい、最近の法改正までは、この地域全体が、画一的なアマゾンとして管理されてきた。しかし、そもそも、ブラジルの法定アマゾン地域には約2100万人の人々が暮らしており、この法定地域のなかには、最も一般的なイメージとして焼きつく、熱帯湿潤林もあれば、熱帯季節林、サバンナ地域のような地帯もある、多様な地域である。最近の 統計によると、法定アマゾン地域の中では、もともと全体の76%が本来のいわゆるアマゾン熱帯林だった場所であり、24%はセラードやサバンナ地域などといわれている。この76%だった森林は、人為活動によって現在、全法定アマゾン地域の64%まで減少した。(実際のところ、森林をどう定義するかによってこの数字は異なるので、厳 密な議論が必要な問題ではある。)このようにアマゾンと一重に言っても、地域によって大きく異なる。
 また、近年の世銀およびIMAZON(アマゾン人間環境研究所)研究者の報告では、法定地域のアマゾンの45%の土地は、非常に湿潤で、トラクターや重機を入れることが困難なため、現在、破壊の元凶となる大豆栽や、牧場経営は進みにくいと予測される。現在、破壊が進行している地域は、それ以外のより乾燥している地域が中心となって いる。ただし、このことは、単純に、現在の森林破壊を放置してもよいということではなく、乾燥地の荒廃はより、元に戻すのが極めて困難でより深刻なものとも考えられる。報告も、そうした点を指摘した上で、地域ごとの対策を講じる必要性を訴えている。
 
 このように、アマゾンの東南部の乾燥した地域とアマゾンの中央部の湿潤な広大な森林が残る地域の議論は異なる。しかし、「アマゾンが危機にある」ということで、全体を混同されると、法制度や政策が効果を発揮しないのみならず、悪影響を与えることもありうる。
 
 このような多様な地域であることを意識して、それぞれの地域にあった政策や法制度を考えていかなければならない。今後は、このような点を意識して、実際の政策の現状や、それぞれの取り組みなどを少しずつ紹介していきたいと思う。

【2】<浩さんのアマゾン・スケッチ>第2段

偏見

 アマゾンに住んでいるとどうしても<アマゾン>という言葉に敏感になる。30年以上も住んでいるから当たり前のことだが、アマゾンをテーマにしたテレビのドキュメンタリーや書籍・雑誌類の記事を見て「ナニこれ・・・?」と感じることがあるのは私だけだろうか。

 『世界の川のタイプが集まった川の一流専門店街たるアマゾン。アンデスから流れる白い川、透明な緑の川、大魚を養う黒い川が結集して本流の褐色の大河となるさまを、川の専門家が鮮明に描き出し、桁はずれで複雑なアマゾンの生態系に迫る。【アマゾン川紀行】原始の川を診る。NHKカラー版、平成4年2月10日第5刷発行。著者は一女性とだけ記しおこう。』「アマゾンと取り組んで15年。数えてみたら20回も行っている。」と豪語する著者。前述の著書の105106頁の次の文章に注目しよう。

 『ベタベタしたビニールのテーブルクロスのかかった食卓で、アマゾン食を食べる。皿1枚にフォークとナイフ、大きな丼から黒いぱらぱらのご飯を盛り、魚や肉などの煮込んだものをかける。マンディオカという木の根をおろして水にさらし、乾燥したファリーニャというものをふりかける。日本でいうふりかけか、味の素のような調味料なのか。それにしてはやたらとパサパサするだけで味も素っ気もない。水分だけ吸収する。』アマゾンに15年も接し20回も来ている方の文章とはとても信じがたいが、アマゾン食を食べるときに日本人が犯す初歩的なミスの見本になるので、著者には申し訳ないがあえて取り上げさせてもらった。

 日本人の主食は米なので先ずご飯を皿にとる習慣がある。アマゾンでは好みのスープを皿にとり賞味した後、先にファリーニャをスープの中に入れ次に米(ご飯とは言わない。)をパラパラと入れる。魚と肉を一緒に煮込んだスープなど在ろうはずもなく、別々に煮込んだ好みのスープをたっぷりかけ、膨らませ軟らかくして食べるのが普通である。著者は水分だけ吸収すると言っているが、あたりまえのことでスープをたっぷりかけないと食べにくいからだ。

 ファリーニャの作り方も説明したいが、紙面に限りがあるので割愛しよう。又、パサパサのご飯とあるがファリーニャがパサパサしているから、米を日本式に炊いたらくっ付いて食べにくい。ファリーニャ(正式名はファリーニャ・デ・マンジョカと言う。)は調味料やふりかけでは決してない。アマゾンの主食なのだ。

【3】ベレン日記

ベレンは、アマゾンのふもとにある港町だ。ここには、アマゾンに惚れ込んでここベレンに移住してきた人たちがたくさんいる。そこまで惹かれるアマゾンの魅力とは一体何なのだろうか。昔、移住者たちはこのアマゾンにとても苦しめられ、多くの人がマラリアなどの病気にかかり命を落とした。それでも、アマゾンには魅了する力がある。私の引受人である方は、『人間は太陽と水と大地さえあれば生きていける』と言われた。その言葉が、正にアマゾンの魅力と深く関わっている一つのキーワードではないだろうか。

アマゾンに関わっている方たちとお話ししてると、まるで子供の頃に考えていたような懐かしい気持ちを思い出す。それは、この方たちが今も尚子供のような純粋な気持ちを忘れていないからだと思う。

『ここアマゾンには人間の原点がある』まるでそう言われているようだった。                                  10月28日 清井智子

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